久々にランサーズ、地雷クライアント案内所どころか修羅の国に!!
会社の業績悪化のためか仕事がほとんどない日が続いており、いよいよこの会社もメルトダウンだろうかと、仕事中のアイドル時間有効活用のため久しぶりにクラウドソーシングサービス、ランサーズを拝見しました。
1年ぶりぐらいでしたが、募集される仕事は大半が相変わらずカオスが多く、いったいどこまでが実際に存在するのか、実際に依頼されるのか、真贋の見極め能力が問われるプロジェクトがズラリ。
募集プロジェクトの内容は、やや最近のトレンドニーズが増えてきているような印象。
おや?
ランサー(仕事を受ける側)のプロフィールが変わっている。
以前は”認定ランサー”みたいなものだけだったはずだけど、ブロンズ、レギュラー、シルバー?が追加??
なんかよくわからんけど、階級制度が導入されていた。
どうも「フリーランスをさがす」から一覧で見てみても 、カースト制度の逆評価型で、個人情報の公開度などが関与していて、おそらく評価や獲得金額などを前提としているが実際はそうでないランサーも混じっており、なんとなく運営側の気分が大きく関与しているようなとても不透明な印象。
もしかして内部スタッフもしくは何らかの利害関係保有者っていうのも混じっているのでは?と疑念を抱かずにはいられないような気がする。
また、なぜか個人の顔写真が増えているような気がする。Facebook化したのか??
いったい何が起こっているのだろうか。
以下、目立った点
・ランク制度という階級制度
・クライアント(依頼側)が本人確認しているかどうかを表示
・ランサーは報酬受け取りに本人確認書類を義務化
・プロジェクト詳細表示機能の改変
ランク制度は5クラス制になっており、一応基準はあるようですが、どうも条件に符合しないアカウントも混じっており、どうも信ぴょう性に欠ける印象。
ただシステム的に情報開示率をあげているようで顔写真や電話、住所などの個人情報をできるだけ登録開示するように改変しているけど、これってランサーズを通さないで直接依頼を助長していないだろうか。
匿名で募集して、めぼしい提案者をネットで探して直接依頼したら手数料分20%ぐらいだいぶ助かるし良心的な会社や個人ならそうしたくなる。私ならそうするけど。
現状だと消費税いれて制作費用+20%+8%で多分30%以上の負担だけど、直接依頼で8%なら、ずいぶん違うとおもう。
このFacebook化計画が仇とならないことを祈る。
もともと、発注率や受注率、評価などの数値の整合性があわないアカウントもわりと見られ、以前の認定ランサーのみの状態から、この不整合性はかなり不自然だと感じていた。
クライアントが本人確認というのは特に新しい機能ではないらしく、確認されているということが大きく表示されるだけで実質的な機能の変更でなく、実際には複数アカウントを駆使して匿名で違法行為を働く法人企業があいかわらず野放し状態。ごく一部なんだろうけど。
こういう会社は名ばかりの法人企業としてセコイ、せこせこ会社だろうけど、実は大企業の不祥事などをみると、上がやっているんだからと正当化している経営者が少なくないことが予想できる。
でも、事業者として恥ずかしくないのだろうか?矜持じゃ税金は払えないか。
過去のプロジェクトのやり取りなどをみても個人の依頼者より、法人格と個人事業者との結構悲惨な状態のやり取りがいくつもみられる。
さて、問題はランサー報酬受け取りに本人確認書類を義務化。
これってすごく気になったのだけど、報酬受け取りには口座情報が必要だから必要ないのではと感じたし、依頼者側にこそ義務化すべきではとも思います。
どうもランサー側アカウントにも不穏なアカウントが複数みられて、プロジェクトの詳細表示内容が変更されていることにも関係しているようです。
★プロジェクト詳細表示機能の改変
これってちょっとびっくりしたのだけど、以前と結構仕組みがかわっているようでした。
評価機能みたいのは5つ星で5項目ぐらいあったのが、1項目のみに変更されていた。
以前は、各項目(たしか満足度とか技術力、速さみたいな)の星付けでそれぞれ表示されていたはずが、満足度?のみの表示に。
またこれは良い改変で、プロジェクトが完了していても途中終了していた場合、”途中終了しました”みたいに表示されている。これはプロジェクトでお金が動いていないことになる。
そして、最大は報酬金額が大よそわかる。
以前は確か、プロジェクトの受注金額は実際わからなかったのだが、現在はおおよそいくらぐらいで受けたかわかるように改変。
だから、
「この仕事こんな金額で受けてんの?」
「この仕事、このぐらいで発注してるんだ。」
がいちいち調べることができる模様。
まあ、価格競争を刺激しようという意図だろうけど、実際どうなんだろうね。
こういうデフレ前提の運営って初動だけで結果としてうまくいかないことが多い。
牛丼も結果380円に戻っているしね。
さて、この金額がわかることにより新たな発見が。
「ランサーズは中国から攻撃されている!」
実は、この金額帯が表示されるため、ちょっと日本語がおかしいアカウントや提案を見つけて詳細を見ることができた。
国籍は中国となっているものや不明なものなど。
認定ランサーでもシステム開発などを数百円台で複数受けている中国アカウントもあり、依頼者の大半は日本語に違和感が多い国内のアカウント。しかも同一人物に数百円の発注を繰り返している依頼者も。
正直、目的はまだわかりませんが、いくら物価が違うとはいえ、数百円台でシステム開発プロジェクトを大量に受注することは不自然すぎるし、Adsenceなら速攻アカウント停止だろうに。
プロジェクト提案はひとつだけではなく、複数見られ、中には国内住所の中国サイドのアカウントとみられるものも混じっており、システム開発やWeb制作などあるカテゴリーのプロジェクトには無作為に提案を多数している様子。
もちろん本人確認などの外側の手続きをきちんとしているところが、なお一層強い意志を感じる。
ランサーズを利用して中国技術者が仕事を得るだけであれば、日本のエージェントを利用すればよいだけだし、もしくは日本事業者を介してオフショアで受注すればよいだけだろうし。
いったいこの中国関連のアカウントの目的はなんなんだろうか。
謎は深まるばかり。
またあらためて感じることだけど、あるブログで記事にされていたように「地雷クライアント案内所」にしか見えないというのは、結構良心的な表現で、実はセコイ会社の取り込み詐欺を助長する使い方が可能な仕組みなんではないかと痛切に感じました。
まだまだ、せこせこ会社が悪用しやすい仕組みだと。
もはや、いわゆるマルチビジネスの勧誘や詐欺企業の温床となるだけでなく、中国からの侵略も視野にいれなければいけない修羅の国。
いずれにしても、クラウドサービスは修羅の国であり、そこでやり抜くには相当の覚悟と知恵が必要でしょう。