なぞの自称マーケターが入社してきた!ヤァヤァヤァ!のこえ
世の中には、どうも実態を持たないカタカナ名称の職業や肩書があるとおもう。
これらは一様に、どうでもいいよーな正体の不透明性を隠蔽するための記号の一種ではないかとすら感じる。
ある日突然、わが社にもやってきた。
自称:マーケター。
なんか、日本語にすると”負けた”である。
わが社のような中小零細企業には必ず訪れる経営者の気まぐれサラダがある。
行き詰まり、手の打ちようがなくなると、どうしても手を出してしまう、課金ゲームのクレジット購入のような落とし穴。
人間だから、長年経営者として艱難辛苦を乗り越えてきた社長でも、おこりうる”気の迷い”。経験上、これらは反対しても全く無意味である。
社長はこの時点で、現社員になんら期待も失望もしていない、”無”の存在であるから。
無なるものの声は届かない。
なぜか急に市場戦略を開始しようとおもったわけである。
そもそも社長がやってきたわけだし、今の規模なら社長がやっていくべきだとおもうのだけど、もはや価値のない思惑である。
百歩譲って、このままでは茹でられるカエルであるから、ライン強化でなく思考中枢箇所の補強は必要であるだろう。それはわかる。
ただ、マーケティングというのはよくわからないが、年商5憶もない、従業員30以下の小さな企業では、残念ならが有効性を十分に発揮しないカタカナ名称のセクションではないかとおもう。
そもそも市場戦略が必要になるのは、市場と呼べる概念に参画できている規模や影響力がある企業や事業体にのみ与えられる、必然性の代物であるとも感じるわけ。
そもそも中小零細企業の場合、経営者自体が市場戦略の業態が多いし。
それでも二百歩譲って、先行投資として行うのも大いに結構。というか、変化しないサルは餌場をなくす。
だとしてもだ。マーケターという企業の思考中枢に影響を与えうる優秀な人材が、はたして月給25とか30万ぐらいで獲得できるだろうか。
というか、それほど優秀なマーケーターなら自身のマーケティングをしっかりやっているため、自分自身の労働者市場戦略をしっかりできるはずだから40歳過ぎてから、はたして知名度皆無の弱小企業に入社してくるほど売れ残っているだろうか。
おおいなる矛盾と疑惑。
どうしてもマーケターではなく、”負ーけたー”売れ残り感である可能性がどうしても払拭しきれない。
実務に従事しているものとしては、うまくいったら自分の成果で、失敗しても莫大な損失を残したままやめればいいと思っているんじゃないかとさえ勘ぐってしまうわけ。
事実関係だけ見ていくと、好き勝手やりたい放題やって散らかして、混乱させて、立場が危うくなるとトンズラ。
過去にもコンサルタントやアナリストといった名称で入社してきた人たちの墓標がそのように物語っている気がして、喪失感が増すばかり。
そして、これらの人は罪悪感など皆無で、逆に強気で開き直っていて、態度のでかいクズのような大人が多かった。
もちろんきちんと実績なり結果なりを着実にだされている方もたくさんいるはずなので、もし似非もしくは自称での肩書従業員をまた雇ってしまったとしたら、それこそ新たなる悲劇のはじまりだ。